こんばんは。
吉里吉里国スタッフであり、そっと応援の発起人であり
普段は、日本屈指のお堅い(お笑いじゃありません)系企業で働いているあわちゃんです。
先日正彦さんのトークセッションが行われたイベントに参加してきました。
http://2012.wawa.or.jp/
トークセッション後、横路さんも含め吉里吉里国のメンバーのみんなで飲みにいき、2、3時間程でしたが、とても楽しく穏やかな時間を過ごさせてもらえました。
自分は、吉里吉里国の活動に、なぜここまで惹かれるのだろう、とよく考えることがあります。
復興支援?救済の精神?はたまた現実逃避?単なる自己満足?
色々な言葉はありますが、今のところ、どれもしっくりくるものがありません。
ただ最近、吉里吉里国といくつかの組織と比較して考えたとき
ほんの少しだけその理由が垣間見えたように思います。
それは活動を行う上での、正彦さんを始めとしたメンバーの
視野の広さなのではないかと思います。
営利組織であろうと、非営利組織であろうと、一個人であろうと対外的な活動を行っていく上で、本人、家族、お客様、パートナー等そこに直接的に関わる人々を幸せにするということがミッションであると思います。
勿論この使命の達成だけでも、関係者をハッピーにすることができ、とても素晴らしい活動です。
ただ、吉里吉里国は、更に一歩進んだ視点があることで、活動自体の重みが違うのではないかと思います。
一歩進んだ視点というのは、数年後とか、今ある関係者とか、その枠組みや制限を超えたミッションがあるからではないかと思います。
「津波が来る前の、今の吉里吉里三陸の海よりももっともっと昔、イルカ、オットセイ、アザラシ、トド、そしてクジラたちがすぐ近海まで押し寄せてきたような豊かな海を取り戻す。そのために今まで手を付けられなかった森に入り間伐・林業を行っていく。40ー50年、子供、孫の代までその状態を継続させ、昔の豊かな海を復活する」
その思いから発せられる正彦さんの言葉や行動は、私にも大きく共鳴するのではないかと思います。
また、先日のトークセッションで
「古いものを全てぶっ壊して新しいものを0から作りあげるのは不可能。豊かな自然なくして子供の将来なし。
昔に戻すのか0から始めるかではない。自分自身が誇りを持って生きる自分がいてそこからまちづくりがはじまる。
他人と比べてではなく、自然の恵みを享受していきる術を身につける自分に誇りを持つ。そこから大槌町吉里吉里は始まる。」
という話に、最後、聴衆から自然と沸き上がるような拍手が起こりました。
あの拍手は、言葉に表すことは難しいけど、今自分たちが感じている何かしらの違和感や問題意識に対して、自然に体が反応して沸き起こったものなのではないかとも思います。
と、色々頭の中が駆け巡っているこの頃ですが、今週末
久しぶりに吉里吉里に行きます。林業大学校で作業道作りの
講習に参加するのと、ぬかるんだ道の整備をしようと思います。
そして、最近、会社のビルの21Fから20Fに、階段で移動するだけでも息切れして若干体力の衰えを感じている32歳ですが、来年度は森に入ってガンガン木を切らせていただきます!
焦らず、驕らず、怯まず、初心を忘れず、活動を末永く続けさせていただきます。
粟田定樹
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正彦 (金曜日, 23 3月 2012 18:45)
みんなで美しく暮らそうね。
そして、美しい町を創ろうよ。
ありがとう。